未来までグルグル行進

東京で出会い、4年ぶりに電話で合流した2人。篠塚康介は福知山に。コスモオナンは福岡に。未来まで真っ直ぐ進める気がしない。グルグルして行進。それぞれの場所で何も気にしなくてよくなった2人が、思いのまま書きます!

饅頭ひとつ。いつまで無駄にカッコつけてみるか(byコスモオナン)

この共同ブログ、まだ続いていることが地味に嬉しい。

 

話は変わって、いま私は福岡のデパートの地下で回転焼きを食べている。

 

中身は白あんだ。今まで生きてきて、見た目の問題だけで黒あんのみを食べてきた。黒あんを食べ続けている人間って、ハードボイルドな感じがしたんです。そういうこだわりが、カッコいいと思っていた。よく旅人がウイスキーを小ちゃい水筒に入れてるやつ、あるじゃないですか。スキットルか。黒あんは、そういう位置付けだった。

 

長年の積み重ねが、ほんのちょっとのタイミングで崩れる時が人生にはある。

 

人気店なので行列に並んで、順番が回ってきて急かされるようにぽんとレジで指差した写真が「白あん」であった。しまった!と思った時には、すでに袋にくるまれた饅頭が目の前に差し出された。

 

地道に積み上げてきたハードボイルド黒あんプライドが、砂の城のように崩れていくのを感じながら、お会計を済ませた。

 

すぐ家に帰ればいいものの、なんかひとつ肩書きを失った気分だったのでデパートのベンチに座り込んで、持参した水筒で熱々のコーン茶で口を潤した。ウイスキーの味はしない。

 

饅頭を取り出し、白あんか…という軽くバカにしている気持ちで割って食べたら美味い。普通に美味い。わたしは何に対して今までカッコつけていたのか分からなくなった。これからは白あんと黒あんに囲まれて、仲良く生きて行きたいと思う。

 

まだまだ自分の中に、こういう無駄とも思える「カッコつけ」が無数にある。またそのカッコつけが出てきたら、このブログでご紹介します。